ネオナチはユダヤ人ばかりを迫害するわけではない ご質問にお答えします その26

こんにちは
今日はますます混迷を極めるロシア軍のウクライナ侵攻について、ふたつのご質問にお答えしたいと思います。

非常にセンシティブな内容をふくんでおります。その点にご留意いただいた上で、お読みになるか否かをお決めください。

ご質問1:ロシア軍はキエフを陥落させることを目的とはしていないのではないでしょうか? だとすれば、その目的はなんでしょうか

お答え1:まず、ロシア軍は今回の侵攻に兵員約20万人を動員していますが、ウクライナ軍は正規軍が約60万人です。

それに加えて、NATO教官から正規の軍事教練も受け、戦闘意欲は徴兵された正規軍より高い国防隊と呼ばれる民兵組織が20~40万人いると推定され、無差別空爆のような荒っぽい手段を使わなければ、苦戦するのはむしろ当然だったと思います。

キエフ包囲は陽動作戦だろう

キエフ包囲や、チェルノブイリ原発跡地の制圧は、ドンバス地方にありながら、ネオナチ勢力のみで構成されているアゾフ大隊が駐屯していたマリウポリを徹底的に叩き、なるべく多数のアゾフ大隊員を捕獲するための陽動作戦だったのでしょう。

アゾフ大隊を中心とするウクライナのネオナチ勢力が、ヤヌコビッチ政権を武力で放逐してからというもの、ドンバス地方のロシア語を母語とするウクライナ国民は、日常的に迫害され殺傷されつづけていました

これは、少なくとも2010年代までは周知の事実だったのですが、アメリカの大手メディアが財政的に困窮してアメリカ政府内でも国防総省系のロビイストたちの意向に反することをまったく言えなくなってしまってからは、記憶している人たちが少なくなっています。

ただ、ウクライナ側がクローン爆撃を非常に有効に使って、ウクライナとの国境近くにある重要な経済施設の爆破に成功したことは、ロシアにとって想定外だったようです。

私は、以前から1980年代以降の戦争は軍事力の弱いほうに有利で、強いほうに不利な国際世論に影響されるところが大きいと主張してきました。

最近では、それに加えて安価な兵器であるクローン爆撃の普及によって、経済力の高いほうが破壊されると困る施設が多い分だけ不利だという方向に展開していると思います。

ロシアとしては、もともとキエフを占領したり、ウクライナを自国領とするような目標は持っていなかったと思います。

最低限、クリミア半島併合の事実を欧米諸国にも認めさせ、ドンバス地方のドネツク、ルガンスク2州の独立を確保し、ドンバス地方と隣接するウクライナ諸州の非武装化を目指す方針は変わらないでしょう。

ご質問2:プーチンはユダヤ人であってロシアではマイノリティなのだそうですが、ゼレンスキー、アゾフのコロモイスキーもユダヤ人、それから米国のブリンケン現国務長官、CIAにネオナチを使ったクーデターの指令を出していたヌーランドともユダヤ系ウクライナ人で、それがネオナチを煽り対立し、国土を荒廃させるとは、一体どういうことなのでしょうか

お答え2:この点に関しては、ナチスの思想自体について、日本ではやや誤解があると思います。

ナチスがドイツで政権を奪取してからユダヤ人が迫害され、「最終決着」という人種絶滅の目標にされたことは広く知られています。

ただ、ナチスの根本思想はユダヤ人だけを目の敵にしていたわけではなく、当時の最新流行だった優生学にもとづく優等人種と劣等人種のふるい分けだったことを直視すべきです。

したがって、ユダヤ人ほど迫害を受けたことが知られていませんが、ロマ人や同性愛者も劣等な人間たちとして迫害され、殺傷されていました

ロマ人とは、他人種に属する人々からはジプシーとかツィゴイナーとか呼ばれていたおそらくアジア中東系で、ヨーロッパ大陸中で放浪生活をしていた人たちです。

そして、ウクライナのネオナチはユダヤ人を主な敵性人種としていません。

ウクライナのネオナチは反アジアです

彼らの思想は断片的にしか伝わってきませんが、その大筋は以下のようなものだと思われます。

「我々ウクライナ語を母語とするウクライナ人は、純血種の白人で優等人種だ。しかし、ロシア人はモンゴルに征服されていたあいだに汚れたアジア人の血が混じった劣等人種だ。だから、彼らを排斥し、純血種白人国家としてウクライナを再建しなければならない

トルコの安全保障問題研究所という機関が発信している『戦略アジェンダ』というツィートで、非常に気がかりな文章と写真を見ました。




どうもそういう証拠はなさそうなのに、ウクライナ市民のあいだで「ブチャでの大虐殺に関与したロシア兵は、ほとんど全員が東アジア系の顔立ちの51460部隊だ」という噂が広まっているというのです。

こうした噂が流布する背景としては、やはりウクライナ語を話すウクライナ人のあいだに「アジア人は劣等で残虐な人種だ」という固定観念が刷りこまれているような気がします。

それに加えて、私はなんとかトルコ語の一語一語を英語に翻訳して大意をつかんだのですが、どうも欧米の報道機関ではこの噂についても、トルコの研究機関のツィートについても、まったく無反応らしいことも気になります。

トルコは、ヨーロッパ大陸にも国土の一部を持っており、ヨーロッパ諸国の人々のアジア人に対する偏見については、非常に敏感に反応する国です。

そのトルコで国の支援も受けている研究機関がウクライナ国民のあいだにアジア系に対する憎悪を掻きたてるような噂が広がっていると発信しても、欧米各国の報道機関がそれを無視しているという構図は、ほんとうに心配です。

欧米諸国には、ヨーロッパ人とアジア人とでは同じことをしても評価の基準がまったく違うという意見は、他のところからもツィートされています。



さらに歴史をたどると、第二次世界大戦中にウクライナが一時ナチスドイツに占領されていた時代があります。

その当時、ウクライナ人で親ナチスの活動家だったステパン・バンデラという政治家が、喜び勇んで占領軍にウクライナ国内の統治を任せてくれと掛け合ったところ、直ちに逮捕されしばらく収監されていました

ナチスドイツとしてはスターリンが独ソ不可侵条約を守ってくれるかぎりソ連を刺激したくないのに、ロシア人を迫害するバンデラは邪魔だったからです。

どう見ても東の対ソ連戦線でも戦わなければならないと腹を決めてから、ナチスはバンデラを釈放しました。

果たせるかな、バンデラは盛大にロシア人の虐殺をおこないました。これは今ではそうとう偏向が露骨になっているウィキペデイアでさえ認めている事実です。

バンデラの負の遺産は今も生きている

「そんな現代人にとってはおじいさんか、ひい爺さんの話を今さら持ち出されても」と当惑される方もいらっしゃるでしょう。

しかし、2009年当時のウクライナ政府はそうした事実を承知の上で、ステパン・バンデラ生誕100周年を記念して彼の誕生日を国民の祝日としたのです。

翌2010年にはウクライナ大統領選挙がおこなわれましたが、前評判ではやや劣勢と見られていた親ロ派のヤヌコビッチが親欧米派のティモシェンコを破って当選しました。

その背景として、さすがにウクライナ語を話すウクライナ人のあいだでさえ、ロシア人、ロシア系のウクライナ人を大勢虐殺したバンデラを英雄扱いする親欧米派の姿勢に反発したからだという説もあります

しかし、ヤヌコビッチ政権を武力で放逐してからのウクライナ政府は、おおっぴらにバンデラを賞賛する姿勢を示しました。

その証拠が、2015年の1月元旦に盛大におこなわれたバンデラ生誕106周年を祝うキエフ市民たちのたいまつ行進です。



赤と黒の地に若き日のバンデラの肖像を描きこんだ旗が堂々と打ち振られています。

「何ひとつ悪いことはせず、平和に暮らしていたウクライナ国民に突然ロシア軍が襲いかかった」という議論は、あまりにも歴史を調べる努力が欠けているのではないでしょうか。

冷戦が終わった直後に、ローマクラブが新方針

ソ連・東欧圏が崩壊して30年以上経ちました。現在は、おそらく第二次世界大戦の終結以来でいちばん第三次世界大戦勃発の可能性が高まった時期だと思います。

ただ、ソ連・東欧圏の崩壊直後には、戦争のない平和な世の中が続くという予想がもっぱらでした。

その中で「戦時であればかんたんに統合できる国民をはっきりした敵味方がわからない混迷の時代にどう統合するか、いや狭い国民国家の枠を超えて、全人類をどう統合するか」について、いち早く壮大な計画を打ち出した組織があります。

縮小志向の典型と言うべき『成長の限界』でベストセラーを記録した、ローマクラブです

直訳すれば『第一次世界革命』となるのでしょうが、どうやら邦訳さえまだ出ていないほど注目を浴びなかった本です。

ただ、この本にはのちにグローバリストと呼ばれる人たちがどう動くべきかを大胆に予告している、それどころか指導している文章があちこちに点在しています。

中でも核心となる第5章の最後の5~6パラグラフを抄訳したものと、表紙を組み合わせた図版をご覧ください。


読者のみなさんの中にも「どうもグローバリストたちは、人類そのものを敵と見ているんじゃないだろうか」と不安になった方は、いらっしゃいませんか。

それにしても、驚くほど率直に「地球温暖化は、人類全体を自分たちの支配下に置くための口実に過ぎない」と断言しています。

温暖化の被害がどの程度かなんて、枝葉末節だ。人類全体の共通の敵でさえあれば、それでいいんだ。しかも善人も悪人もなく、人類全体が我々の言うとおりに生き方を変えなければならないと主張できるんだからこんなに好都合なことはない」と明言しているのです。

のちのグローバリズム運動の中で、公害、地球温暖化、水不足、飢饉に疫病と戦争が加わりました。

共通の敵が疫病にも広がったのはわかりやすい話ですが、一度は諦めかけていた戦争が復活したのはどうしてでしょうか。しかも、明らかに人種間の憎悪を煽るかたちで。

ここに、ファウスト博士を誘惑したメフィストフェレスのような人物が登場します。

第1回カーネギー博愛功労メダル授賞式

製鉄王アンドリュー・カーネギーが手塩にかけた製鉄会社をJ・ピアポント・モルガンに譲渡して慈善事業に専念するようになって100周年の2001年に、第1回カーネギー記念博愛功労メダルの授与がおこなわれました

最初の受賞者は7組、3組はアメリカ国内で比較的地味な活動をしていた慈善家たちですが、残る4組が豪華版です。

まず、ケーブルテレビの雄、CNNの創業者で「冒険活劇のように合併吸収をする」と言われたテッド・ターナー

当時からすでに家族計画や疫病予防、感染症のためのワクチン開発に注力していたビルとメリンダのゲイツ夫妻

アメリカを代表する石油資本を築き上げ、常にアメリカ一国ではなく世界的視野で財界活動も政治活動もしていたロックフェラー一族

そして最後に外為市場で2度大勝負をしてイギリスにもマレーシアにも勝った伝説のヘッジファンド創設者、ジョージ・ソロスです。

その記念写真に、受賞者でもマスコミ関係者でもない奇妙な人物が混じっています。


そうです。今をときめくアンソニー・ファウチです。

当時はまだ、国立衛生研究所傘下の小さな組織だったアレルギー・感染症研究所の所長をしていただけで、世間的には無名だったはずです。

どうでもいいことながら、すでに60代に入っていたはずなのにアメリカの白人男性としては異様に若く見えます。

左隣のニュースキャスター、ジュディ・ウドラフとふたりだけがセレブリティの記念写真に紛れこんだ、追っかけの少年少女のようです。

ちょうどこの2001年に、テッド・ターナーは核の脅威イニシアティブ(Nuclear Threat Initiative、NTI)という研究所を設立します。

もちろん、表向きは核戦争抑止のための研究機関ですが、世界最大の核保有国の座をロシアと争うと同時に、核保有国クラブをなるべく閉鎖的でメンバーの増えない状態に保つために尽力する組織でもあります。

そのNTIが、コヴィッド-19に関するデータを熱心に蓄積していたので、初めはアメリカでは非営利団体でも補助金目当てに新鮮なネタならなんにでも飛びつくのかとびっくりたものです。

今にして思えば、当時からグローバル志向のロックフェラー財団やビルとメリンダのゲイツ財団とも連絡を取り合って、なるべく多くの国の大衆をグローバリズムの支配下に置くべく共同作業をしていた一環なのでしょう。

そして、その顔つなぎ役を務めていたのが、大富豪に比べれば小回りの利く動きを取れるアンソニー・ファウチでしょう。

健康安全保障指数のインチキさ

健康安全保障指数なるものをNTIが毎年発表しています。最新の2021年版では、195ヵ国を取り上げてランキングしていました。

次の2枚の表の上が99位までで、下が100~195位までです。





ご覧のように、アメリカ、オーストラリア、オランダを始め、厳格なロックダウンやワクチン接種の強制で、広範な反対運動が巻き起こり、治安が極度に劣化した国まで上位にランクされています。

オランダの場合、ロッテルダムのロックダウン反対デモに対して警官隊が実弾を発射し、犠牲者2名が出ても、前年のトップ10内から11位に下がっただけです。

一方、強引な方針を取らず、感染率も犠牲者数も低かったスウェーデンや日本は、比較的低いランクにとどまっています

要するにほんとうに大衆の健康が保障されているかどうかより、グローバリストの大富豪たちの言うことをおとなしく聴くかどうかで順位が決まっているのです。

この傾向は、100~195位で一層はっきりします。アメリカに一度でも逆らった国は、最低限の衛生インフラさえなかなか復興できないほど徹底的に叩きのめしてやると宣言しているようなランキングです。

ビル・ゲイツにちらつく優生学思想の影

なお、この年の受賞者はビルとメリンダのゲイツ財団でしたが、授賞式に出席したのはビルの父親であるビル・シニアでした。

私はたんに予定が合わなかったと言った理由ではなく、ジュニアであるビル・ゲイツが「自分は父親の業績を誇り、継承したいと願っている」という意思表明をしたのだと思います。

ビル・ゲイツの両親は当時としては進んだあり方の世帯を形成していて、実業家として活躍していたのは母親で、父親のビル・シニアはほとんどボランティアとして家族計画運動の先頭に立っていました

1920~30年代頃に一斉を風靡した当時の家族計画は、これまた当時の流行分野だった優生学の影響を多分に受け、「劣等」と見なした種の男女にはなるべく説得を用いて、しかし必要とあらば強制断種や強制避妊手術をしてでも子どもをつくらせないという運動でした。

その頃から熱心な家族計画主義者だったビル・シニアは、こうした現代から見れば過激な「家族計画」の推進者だった可能性が高いと思います。

そして、ビル・ジュニアも、人格的にはそうとうビルより立派なメリンダも、「発展途上国や貧困国ではまず人口を減らさなければ絶対に豊かになることはない」という信念の持ち主です。

大統領選のさ中に凶弾に倒れたロバート・ケネディの子息、ロバート・ケネディ・ジュニアが最近『真実のアンソニー・ファウチ』という本を出版して話題になりました

彼は長い調査活動を通じて、ゲイツ財団の資金援助で開発されたワクチンに不妊化成分が混入していることが多いのは、決して間違いではなく貧困国の少女たちを不妊化しようという意図が働いているのではないかと見ています。

また優生学思想は、人種間の憎悪を煽って戦争に持ちこみ、戦争で勝ち抜く人種こそが優等人種であるという優勝劣敗の論理で表れることもあります。

ウクライナのネオナチに積極的に資金援助をしている、一見リベラルで人種的少数派に優しい大富豪たちのあいだに、密かに底流としてこうした思想が流れているのではないでしょうか

読んで頂きありがとうございました🐱 ご意見、ご感想お待ちしてます。

コメント

匿名 さんのコメント…
増田先生、優性学・白豪主義と言う過去がまた牙をむき始めたのには驚きます。

強靭な種が発展するのではなく、環境に適応した種が生き残ると聞いた事がありますので、自己満足での優性を叫ぶのは、単ぬ強靭な種と自ら見なしている様に思います。

今回の、ウクライナ紛争はワルシャワ条約機構時の兵器のゴミ捨て場化と、新たなドローン兵器の活躍が混在する特異な紛争地となっています。

軍事に明るい人に、少し落ち着いたら現地の確認をお願いしたいものです。


栴檀の葉
スイーツ さんの投稿…
増田先生、コロナの為のワクチンは安全性も有効性も分からずにバラまかれたものですが、ビル・ゲイツは本当にここまで恐ろしいワクチンをバラまいているんでしょうか?

それと、いきなり質問の趣旨が変わって悪いのですが、政府は2024年にデフォルトを企んでいるという噂、本当なんでしょうか?

まあ、その噂が本当だとしても没収される財産が無い小市民の僕としては、何ともしようがないけど、今から私たちがすべきことは何なのでしょうか?
牛の尻尾 さんのコメント…
ローマクラブの「成長の限界」は読んだことはありませんが、さわりだけは聞いたことがあり、
一時期もてはやされていたことは覚えています。虫や動物でもあまりに増えすぎると急に大量死
に至ることを聞き、人間ばかりが増えるのは不自然なのではなかろうか、と思ったこともあります。
私が子供の頃は世界の人口は36億人と習いましたが、それが今や78億人とのこと。食べ物、住む
ところ、仕事などが足らなくなるのではないか、と心配になります。心配にはなっても、さすがに
人が人口管理をすることには抵抗を感じます。
信心深い神に選ばれたノアは方舟に乗れて生き延びられましたという話よりも、人を押しのけて
生きようとする者は仏様の慈悲に与れませんでしたという「蜘蛛の糸」の方が私にはしっくり来
ます。
ウクライナのネオナチの背景をご教示いただきまして、ありがとうございました。
増田悦佐 さんの投稿…
スイーツ様:
コメントありがとうございます。
まずビル/ゲイツですが、親の代からの家族計画主義者で、発展途上国や最貧国の貧乏人はなるべく早く死なせてやり、子どもも産めない体にしてやったほうが当人のためでもあると確信している人間です。
彼が主宰するゲイツ財団の資金で開発したワクチンは、「なぜか」若い女性を不妊化させる成分が混入していることが多く、しかも最貧国の親たちにはしたガネで同意をさせて若い女の子たちにどんどん接種しているのです。

日本政府がデフォールトするとしたら、こんなに無意味で愚劣な黒字倒産もないと言えるぐらいバカげた話です。
日本では企業も家計も、世界でもまれに見る低金利が長期化する中で、着実に債務を減らしてきました。
政府債務だけはGDPの260~270%だと騒いでいる人が多いですが、そのうち43%は日銀に財務省がカネを借りているだけで、つまり同じ人間の右のポケットが左のポケットに借りているだけです。
こんなに健全な国民経済の中で政府がデフォールトしたら、管財人はウハウハの大儲けです。そんな話をする人は、だいたいにおいて欧米諸国がどんなに悲惨な状態になっているかを知りもせず、「欧米は立派で日本はダメだ」という先入観に縛られてものが見えなくなっているだけだと思います。
増田悦佐 さんの投稿…
牛の尻尾様:
『成長の限界』の、そして欧米知識人の大半の限界は、人間はモノを消費しなければ豊かになれないという思いこみを脱することができないところにあります。
たしかに、産業革命以降現在までのペースでモノの量産のために天然資源を浪費し、土地をやせ細らせつづければ、人類は滅亡するしかないでしょう。

ですが、世界中の先進国と発展途上国の大衆は「そんなにモノばかりかき集めても仕方がない。おもしろいこと、楽しいことは資源を浪費しなくてもいくらでもできる」と気づいています。
人類にとっての希望は、この気づきを世界経済フォーラムのクラウス・シュワブが主導する再版農奴制みたいに「何も持っていなくても、とっても幸せ」と思わされるのではなく、絶対に譲れないモノは持ちつつ、消費の大部分はサービスでモノの累積を必要としない江戸時代の町人のような生活に活かすことでしょう。