カリフォルニアの猛暑、山火事頻発は地球温暖化のせいではない

こんばんは。
先週末、アメリカ西部、カリフォルニア、ネバダ、アリゾナなど太平洋沿岸からロッキー山脈にかけての諸州で異常な最高気温が記録され、大きな山火事があちこちで起きました。

悲惨だったカリフォルニアとネバダの州境の大火事

中でも深刻な被害を出したのは、カリフォルニア州とネバダ州の境界線あたりに位置する森林に囲まれた小さな町、ベックワウスを中心に起きたベックワウス複合火災でした。

カリフォルニアの州都、サクラメントからは約200キロ北東、ネバダ州で2番目に大きな町、リノからは70~80キロ北西に位置するドイルという町も、町全体が炎に包まれてしまったと言っても過言でないほど、大きな延焼被害が出ました。

その現場写真が、次の2枚です。



とくに、2枚目の写真はどれほど速く燃え広がってしまったかがわかって、衝撃的です。

被害に遭われた方々は、ほんとうにお気の毒だと思います。

「この異常気象は地球温暖化が危機的な状態に達している証拠だ。少しでも早く、地球全体で人間が排出する二酸化炭素の量を減らし、発電も自動車の動力源も二酸化炭素を吐き出す化石燃料を捨てて、再生可能エネルギー源に転換しなければならない」と主張する方々も、いらっしゃいます。

ですが、私はカリフォルニア州を中心とする猛暑も、度重なる大きな山火事被害も、地球温暖化が原因ではないと思っています。そう考える理由をいくつか列挙してみましょう。
  • 少なくとも真剣にこの論争に参加している気象学者、地球物理学者たちのあいだで焦点となっているのは、今後数十年間で地球全体の大気温がセ氏1~2度上昇するかしないかということです。
それに対して、カリフォルニア州、ネバダ州、アリゾナ州の都市では、夏の最高気温が従来30度台半ばだったのに、過去数年は50度を超えるような猛暑となっているのです。

この極端な変化は、とうてい「地球全体の大気温がじわじわ温まっているのかどうか」という議論とはかみ合いません。
  • もし大気温全体が上昇しているとすれば、空気より熱を蓄積する能力の高い海水面の多い南半球のほうが、北半球より平均気温が上昇しているはずです。
ところが、実際には北半球の大都市や幹線道路の集中している地域がいちばん気温の上昇率が高いのです。
  • また、地上1.2~1.5メートルに設置された気温計ではたしかに毎年気温が上昇している傾向がありますが、地上数百メートルの上空では気温変化にほとんど方向性は観察されず、ランダムな変化になっています。
大気圏は地上約50キロまでの厚みがありますが、その中でもっとも地表に近い地上約12キロの上空までを覆っている対流圏でさえ、はっきり温暖化の兆候を示していないのですから、大気圏全体が温まっていると主張するのはかなり無理があります

地表温暖化の真犯人は、クルマ社会化です

私は地球全体ではなく、地表の薄皮1枚だけが温暖化していると考えています。

そして、その原因は世界中のほとんどの国で、陸上交通の手段として自動車が圧倒的な優位を占めたことだと思います。

その理由をまとめると、以下の3つになります。
  • 1970~80年代にかけて、世界中でエアコンが自動車の標準装備の一部になりました。
暖かい空気を冷やす技術は存在しません。冷媒で固めて別の場所に置き換えるだけです。

自動車のように密閉した空間で、しかも本来エンジンの廃熱で暑くなって当然の場所に冷房を効かせるのは、それだけ大量の廃熱を道端に捨てながら走るということです。

北半球の大都市圏や幹線道路沿いの気象観測装置で測る大気温が顕著に上昇しはじめたのも、1980年代半ばごろからでした。
  • 1970年代から80年代初めには高かったガソリン代が安くなったため、アメリカの成人1人当たり年間自動車走行距離が、1990年代から急激に増加しました。
それまでは家族一緒に1台のクルマに乗っていた人たちも、1人に1台クルマを持ってそれぞれ別の自動車で別の場所に通勤や通学をするようになったという変化も、かなり1人当たり走行距離の拡大に貢献しました。
  • アメリカだけでなく、西欧や新興国でも公共交通、とくに鉄道が衰退し、クルマ社会化が進みました。
この点では、大都市近郊では今も鉄道会社がきちんと本業で営業利益を出しながら電車の運行を継続できている日本は、むしろ例外的な存在です。

もし私の見方が正しいとすれば、もっとも有効な「地表温暖化」対策は、ひとりの人間が4~5人は乗れる自動車に乗って、冷房を効かせながら走るというエネルギー効率の悪いライフスタイルをやめて、なるべく大勢の人が便利に使える公共交通機関網を充実させることです。

クルマ社会化の総本山であるアメリカの人たちが、このライフスタイル改革をできるかとなると、私はかなり悲観的に見ています。

化石燃料から「再生可能エネルギー源」への電力源転換は最悪の選択

この間の猛暑や山火事で最大の被害が出ているのはカリフォルニア州です。これは決して偶然ではありません。

カリフォルニア州は「地球温暖化を防ぐために化石燃料から再生可能エネルギーへの電力源を転換する」という政策を、アメリカ中でもっとも積極的に推進しているからです。

そして、「再生可能」と言ってもてはやされている太陽光発電や風力発電には、致命的な弱点があります

欲しいときに必要な量の電力を供給できる保証がまったくないことです。

天気が良ければ発電できますが、曇れば供給量は激減し、雨の日や夜はまったくと言っていいほど供給できません。

コロナ騒動であまり話題になりませんでしたが、カリフォルニア州では去年の夏から猛暑の夜の電力需要ピーク時に発電量が極端に不足したために、地域別に計画停電をしてなんとか需給を調節するという綱渡りを続けていました。

去年の夏から秋にかけて、山火事の発生件数自体は平年より少なかったのに、1件当たりの類焼面積が大きかったのは、ポンプ車が勢いよく放水するには電力が足りなかったのも一因だと言われています。

地球は温暖化していません。温暖化しているのは地表の薄皮1枚だけです。

そして、温暖化を防ぐためと称して、確実に必要な電力量を必要なときに供給できる化石燃料発電を放棄するのは、天災を防ぐどころか、天災に輪をかけた大きな人災をつくり出してしまう愚策です。

読んで頂きありがとうございました🐱 ご意見、ご感想お待ちしてます。

コメント

匿名 さんのコメント…
真実を伝えているだけにいっきに削除されそうな内容ですね。
増田悦佐 さんの投稿…
コメントありがとうございます。
削除されたり批判されても、自分の導き出した真実は今後もお伝えしていきます! 
Unknown さんの投稿…
だからこそ、自動車の電気化が急務だっという曲がった結論を振り回す人がでそうです。
ところで、「ちきゅうおんだんか」といえば最近グレタさんはご健勝でしょうか?「もうアイツは使えん」とグレタさんを利用していた連中から捨てられた気が。